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第4話 ~悪魔のように繊細に、天使のように大胆に~ (前)


曇天のロンドン。

港近くのとある噴水のある広場は、航海者たちの溜まり場となっている。旅芸人の一座を囲んでとても賑わっている。
その喧騒から距離を置いて、眼帯の軍人がベンチで寝っ転がっていた。

「Jさん、Jさん。」

眼鏡を掛けた長身の商人が軍人を揺り起こす。そして、彼にはある異変が起こっているのに気付くには1秒もあれば十分すぎるほどだった。

「ぎゃははははははははは!!何その眼帯!!」

腹を抱えて笑い転げる。軍人は寝ぼけているのか、我が身に何が起こっているのかわからずにいる。

「いいから、鏡で自分の顔をよーく見てみろよーファンキーにも程があるよぎゃはははは!」

訝しげに鏡を受け取り、寝ぼけ眼で自分の顔を見てみる。

「なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーーー!!!」

…。

「まーまー、いつものことだし…。」

歩きながら眼鏡の商人がひまわり柄の眼帯を着けた軍人をなだめる。

「いや、今日という今日は許さねーーーーー!!!!!」

「うーん…。」

激怒するひまわり軍人は、眼鏡の商人の話など気にするそぶりも無くずっかずっか進み、とあるアパルトメントのとある一室のドアを乱暴に蹴り上げた。

「オラ!Qの字!!いるのはわかってんだぞ!!とっとと開けやがれ!!」

「どちら様ですか?賑やかねぇ…。」

執事を勤めるオレンジ色の髪の少女がドアを開けたとたん、ひまわり軍人がのっしのっしと乗り込んでいく。目標は悠長に腰を掛けて留守番の副官たちとトランプに興じるきりこだ。

dol4-1

「やほほー!J㌧、お目覚めいかが?」

「お目覚めいかがじゃねえええええええええ!!今日という今日は、たっっっっっっぷり仕返しさせてもらうからな!!」

「やほー、私もお邪魔するよ~。」

「あ、ぜふぁ㌧!いらっしゃーい!」

「まー…相変わらず…みょうちくりんな部屋ねぇ…。まーまー、Jさん、座って座って。」

Jと呼ばれた軍人は不服そうな表情を隠さず、仕方なく椅子に腰掛けた。

ロンドンにある癖に、意味も無くイスラム風の居室。趣味の靴作りの工房としても使われているらしく、作業台の横には皮革や修理しかけのレザーブーツが無造作に置かれている。壁に掛けられた絵画には大口を開いた四角いチョコレートのような怪物が描かれている。異様な空間である。

眼鏡の商人はゼファー、きりこやオルタネート達が所属する商会の代表だ。普段はちょっとした冒険に出かけたり高級服の材料買出しなどで忙しく七つの海を駆け巡っている。彼が率いる商会の名前は『Seven Cardinal Sins』…『七つの大罪』という。聖書からの引用だそうだが、この商会のメンバーが別段強欲であったりとか怠惰であったり、はたまた好色であったりというわけではない。

ひまわり…いや、きりこのいたずらの可哀想な被害者はJ・J。イングランド海軍自慢の精鋭士官だ。眼帯がその戦功を物語る生粋の海の男だが、きりこが帰ってきたときに居合わせようなものなら、真っ先にターゲットとなる男である。彼も『七つの大罪』のメンバーである。

「ってかさー、くーちゃん。眼帯で遊ぶのいい加減止めてもらえないかなー?引っ張ったり、アップリケ縫い付けたり、白目描いたり…。海軍のやつらに見つかったら、笑いものだぜ。」

「やだ!」

「この…。」

あまりの即答振りに、怒っても無駄だと悟ったのかJ・Jは力なくうな垂れる。

「みんなこのあと、またインドへ?港で船員さん達が船の準備してたようだけど。」

「そうなのよ。しばらく生糸の仕入れに向かなきゃってとこ。」

「俺は東南アジアの治安維持に行くよ。対現地勢力の抑えが足りないようだからね。」

「ひまわりつけたまま?」

きりこは余計なことをワザと言った。J・Jの青筋がピクピク音を立てている。そこへさっきまでトランプの相手をしていた副官がテーブルのトランプを手早く片付け、お茶の支度をした。
ナイスタイミング。ゼファーはとっさにJ・Jときりこの間に割り込んで、アンズのタルトを一切れ取って食べた。

「相変わらず、いいお菓子作るね。インド土産に紅茶でも買ってこようか。今度ジェイナスさんや遊雨ちゃんもみんな呼んで、商会のみんなでお茶会でもしようか。」

「いいねー!みんな一斉に集まるのってすっごく久しぶりじゃない?」

「そうだね。みんな世界中に散ってるからね。」

「そういや、くーちゃん。何でまたラスパルマスなんてきな臭いところに店出してるんだ?」

「ほへ?」

タルトを咥えながら、きりこはきょとんとした目つきでJ・Jの顔の方を向いた。唐突にこんなことを聞かれるとは思ってもみなかった。

「イスパニアの海賊と言ったら、俺たちイングランド人からすれば、できることなら関わりたくない相手じゃないか。下手すればお尋ね者になっても不思議じゃない。軍のお偉いさんも別段何も言わないし。あぁ、別に文句とかそういうつもりで言ってる訳じゃないけどさ。商会としても利益きちんとあがってるし、ただ何となく気になってね。」

「そうねー。あたしも何となくだよ。」

「Qちゃんらしい…。」

切り替えした答えに、ゼファーは苦笑する。

「でも、ちゃんとした理由もあるんだよ。話したのオルたんとソゼさんくらいだったかなと思うけど。」


~続く~

~追記 071017~
りすぽんからイラストいただきましたー!さっそく使わせていただきました。
凄くうれしい!ありがとーデス!(o^-')o
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コメント

おかまキャラ!?

続き楽しみにしてまふw

こちらでは初めましてです。

すごいすごい!w
口調がその人そのものだよ。
続きが楽しみです。

続作期待w

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